〜 力囲棚ルームという考え方 〜
 家元邸には日々いろいろなお客様がいらっしゃいます。ほとんどの方が抹茶の飲み方もご存知なく、正座も苦手です。当然お茶のいただきたいし、せっかくだから簡単な作法も覚えてみたいと思われています。そしてお茶の歴史や伝統、茶の心に興味をお持ちです。
  ところが、畳の席の場合では、足の痺れや極度の緊張により、辛い印象しか残らないことが多いようです。これでは亭主が心を砕いたせっかくの雰囲気作りや、お点前やお道具も台無しです。  家元邸では、そういう方の導入としてまず、「お茶が美味しかった」「庭の緑がきれいだった」「静かだった」「久し振りに心が落ち着くよい時間が持てた」と茶の湯に対してプラスの印象を持っていただくように、見晴らしのよい部屋に力囲棚を常設しています。
 滑川のせせらぎや鳥のさえずり、お寺の鐘の音が聞こえる、障子もガラスも開け放した空間で、自然と一体になる時間を体験していただいています。
「力囲棚」
 お客様は点前の間、姿勢をよくし、丹田に力の入った肘の伸びたお点前で気持ちを正し、適度な緊張感を保ちます。
そしてお点前が終わった後は気持ちがほぐれ、いろいろなお話をされます。
 このようなプロセスにを経ることによって、「心が洗われるようだ」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
常設して、正座が苦手な方や時間に追われている方への導入。小間の濃茶の後の薄茶での使用というのが、今までにない使い方です。
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 「力囲棚」をデザインした石川氏について

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◇ 石川 容平 ◇
(株)サザビーにて家具製作を担当。退社後渡欧。
帰国後「快楽の解放」をテーマに家具製作。1988年に(株)ユナイテッドパシフィックス設立。
   
 

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